SPD でも SPD-SL でもなく Speedplay でもないビンディング
Speedplay SYZR (スピードプレイ シザー) はSPD用の2穴互換のMTB用のビンディングクリートとペダルのセット。
ロードバイク購入時にはフラットペダルで十分だと考えていた。半年後にSPDのビンディングシュースを購入。二年後には Speedplay SYZR へ買い替えとなった。
これまで使ってきたシマノのクリッカーペダルは大きかった。写真で比較すると大きさの違いが一目瞭然だ。
買い替えのきっかけはクリッカーの峠での引き足の使い辛さ。ドイツではほぼ平坦な道を走っていたため気にしなかった。日本に帰国して、箱根の旧道などの峠を登るようになると引き足で違和感を感じるようになった。クリッカーペダルで引き足を使おうとすると、ビンディングで接続された点を引っ張り上げているような感覚だ。指先で何かをつまみ上げているような感覚なのだが、言葉では表現し辛い、、、
SPD-SL か Speedplay に挑戦することも考えた。SPDで満足できなくなったのであれば、ここらへんでガチなシューズとペダルに挑戦するのも良いのではないかと。しかし、ツーリング先で歩き辛いという最大のデメリットが迷いを生む。
Webで検索すれば、クリートカバーを使えば歩けるとか、大して歩けないとか、Speedplay だとSPD-SLよりも歩きやすいとか、そうでもないとか、人それぞれの意見があり面白い。 Speedplay に挑戦してみるかと情報を集めていると、MTB用のSpeedplay (SYZRのこと) を見つけた。
The SYZR combines a stable connection, previously found only in road pedals, with the functionality of an MTB pedal to deliver optimal efficiency on any surface.
「ロード向けとMTB向けのいいとこ取りをした」という話。”いいとこ取り”というのは、「どっち付かずで中途半端」の可能性もあるのだが、カチッとした固定がMTB用のシューズで実現できるというならそれは嬉しい。どのような使い勝手なのかWebで検索してみよう。
日本語のサイトでは一件しかみつからない、、、
迷いに迷ったが、使っている人が少ないものを試してみるというのも面白いだろうということでコレに決めた。
Zwift で二時間ほど試した結果は良好。交換の目的だった引き足の違和感はなくなり、ペダルを違和感なく、ぐるぐると回せる。靴はガッチリ固定されるが、クリート部分が回転する。クリートのはめ込み方はまだ慣れない。SPDのように真っ直ぐに突っ込むよりも、心持ち捻りながら入れ込むと素直に入るように感じる。この辺りはなれだろう。外す場合はSPDと全く同じ。踵を外に捻れば簡単に外れる。