Wahoo KICKR で ZWIFT するときの防振対策
今年も梅雨の季節。このジメジメした季節にわざわざ雨に濡れながらのツーリングは遠慮したい。真冬の次にZWIFT + スマートトレーナー (Wahoo KICKR) が活躍する季節だろう。
スマートトレーナーを使う場合に気になるのは、その振動と音だ。ダイレクトドライブ式は他の方式よりも比較的ましらしいが、何の対策もなく使用可能な環境は限られている。特にマンションの場合、高音よりも、振動のほうが迷惑がかかる。高音はドアや窓を閉めれば伝わらないのでそれほど神経質にならなくても良い。しかし、振動は確実に隣の部屋や階下へ響く。マンションでスマートトレーナーを使うのであれば振動対策は必須だろう。
有り難いことに、多くの先人たちが多数の解決策を模索してくれている。 重要な点は、柔らかいクッションでは振動対策にはならないことを理解すること。
硬い板状のもの(重い物)
クッション的なもの(軽い物)
硬い板状のもの(重い物)
というように、「柔らかくクッションとなる」物体を、「重くて硬い」板やゴム・ブロックで挟むことで振動を抑えることができる。このような機材を自作している方もいらっしゃるが、自作に興味がなければお金で解決するほうが手っ取り早い。
防音マット 防音シート サンダムE45 (R) 約91cm×91cm 4枚セット×1セット(計4枚) 遮音カーペット カーペット下敷き インテリアショップゆうあい
ベースにサンダムE45の防音マット、振動対策にブルカット2を購入し試した。明らかに振動が改善されている。ブルカット2なしの場合には、ドアを締めても廊下まで響いていた振動がほぼわからないレベルに改善した。
ただし、あくまで改善するのは「振動」であって、音ではない事に注意。振動が収まっていれば成功だ。
ところで、振動を除去するにも役立ちそうな機材 (COPLATE) が他にもある。元々の目的は振動対策ではない。スマートトレーナーでトレーニング中にフレームを揺らした時に、フレームに必要以上の負荷が掛からないように逃がすのが目的だ。しかし、鉄板、空気ボール、鉄板、と振動対策としても理想的な形をしている。税抜き価格で200ユーロ。安くはないが、お金が解決したい人には向いているかもしれない。
Kantelplaat
引っ越し先で常時スマートトレーナーを置きっぱなしにできる空間が取れるかどうか不明だったため、引越し時に納屋に入れてしまい一年ほど眠らせていた。納屋から引っ張り出し、久しぶりに Wahoo KICKR を COPLATE に装着した。COPLATEをスマートトレーナーとプレートはしっかりと金具で固定する。
まずは、サンダムE45防音マットを敷き、ブルカット2を並べる。そこにCOPLATEを置きKICKRを設置する。
横からみると、
- スマートトレーナー
- 鉄板(重/硬)
- クッションボール(軽/柔)
- 鉄板(重/硬)
- ブルカット2(軽/柔・軽/硬)
- ゴムシート(重/硬)
と振動対策部分を二段分用意した形になる。この対応の後、家族から振動に対する苦情は全く出ていない。
COPLATEは鉄板と鉄板の間にクッションボールが挟まっている。このクッションボールの空気圧は自在に変更することができる。単なる振動対策だけでなく、より実走に近い形でのトレーニングが可能になる。
防振対策のアップデートを行ったので追記